古くから伝わる日本の大切な行事、七五三。
せっかくなら3歳さんにも『着物』を着てほしいですよね。
しかし、中には着なれない着物を嫌がるお子様も。
「着物を着てくれなかったら・・・」
「ぐずってしまったら・・・」
と心配されているご両親様もいらっしゃる事でしょう。
そこで、本記事では
・お子様が着物を嫌がるタイミング
・嫌がらないための事前準備
・嫌がらないために当日できる事
当日楽しい七五三撮影を迎えるために、本記事を読んで準備万端にしておきましょう!
七五三の着物を嫌がるのはどんな時?
└ 着物を見た時
└ 着付け時
└ 撮影時
└ お参り時着物を嫌がらないための事前準備10選
└ 1.着物を着ている女の子の写真やサイトを見せる
└ 2.時間にゆとりがあるスタジオを選ぶ
└ 3.子どもの機嫌の良い時間にスタジオを予約する
└ 4.ヘアセットやメイクなどおしゃれを楽しみにする
└ 5.事前に場所慣れしておく
└ 6.子どもに着物を選んでもらう
└ 7.着物を着て楽しかった話をしてあげる
└ 8.七五三の日取りを事前に伝えておく
└ 9.終わった後の楽しみを一緒に考える
└ 10.足袋や草履を試しておく着物を嫌がらないために当日できること6選
└ 1.好きなお菓子や飲み物を持参する
└ 2.お気に入りのおもちゃや本を持参する
└ 3.着物姿を褒めてテンションをあげる
└ 4.草履の代わりのスニーカーを持参する
└ 5.洗濯バサミやクリップを持参する
└ 6.上着やストールなどを持参する着物を嫌がる子どもへの対策2つ〜番外編〜
└ 1.絶対無理!な時は次の年にするのもあり
└ 2.どうしても着物が無理なときには洋装も
七五三の着物を嫌がるのはどんな時?
七五三の前撮りや当日撮影で、お子様が着物を嫌がることが多いタイミングはいくつかあります。
タイミングを把握して事前に対策をしておくと、お子様の機嫌が悪くなる確率をぐっと減らせるでしょう。
【お子様が着物を嫌がるタイミング】
- 着物を見た時
- 着付け時
- 撮影時
- お参り時
着物を見た時
着物は、普段見る機会が少ないため初めての物が苦手なお子様は、見ただけで「いやっ!」となることも。
普段からそういった傾向があるお子様には、着物を見せる前に着物を着ている女の子の写真やサイトを見せてあげましょう。
詳細は『着物を着ている女の子の写真やサイトを見せる』をご覧ください。
着付け時
いざ着つけようとすると、その場から逃げ出すお子様もいます。
じっとしていることが苦手なお子様には、スマホやアイパッドで動画を見せたり、パクッと手軽に食べられるおやつを口に入れたりしてあげると落ち着くことも多いです。
また、お子様は『見通しが立たない』ことが苦手。
- 何を着るのか
- どんな物を巻くのか
- どのくらい時間がかかるのか
など
『今から何が起こるのか』を把握しているだけで落ち着くことも。
着替え始める前に、ゆっくり丁寧に説明してあげると良いでしょう。
撮影時
着物の動きづらさでご機嫌斜めになってしまうことも。
ここは、プロであるカメラマンやアシスタントに任せても大丈夫!
でも、やっぱりお子様はお母様・お父様から褒めてもらえるとぐんっとやる気がみなぎってくるものです。
たまにぎゅーっと抱きしめてあげながら、「可愛いよ」「素敵だよ」と優しく励ましてあげてくださいね。
ご両親が近くにいてくれるだけで、お子様は安心できますよ。
お参り時
着物を着て草履を履いて砂利道を歩くのは、大人でも疲れたり足の指が痛くなったりしますよね。
などの対策がおすすめです。
着物を嫌がらないための事前準備10選
いざ着物を着せようとして、お子様が「いやっ!」となってしまうと、途方にくれてしまいますよね。
『備えあれば憂いなし』です!
着物を嫌がらないよう事前にできる準備があるので、できる限りの対策をしておきましょう。
着物を嫌がらないための事前準備
- 着物を着ている女の子の写真やサイトを見せる
- 時間にゆとりがあるスタジオを選ぶ
- 子どもの機嫌の良い時間にスタジオを予約する
- ヘアセットやメイクなどおしゃれを楽しみにする
- 事前に場所慣れしておく
- 子どもに着物を選んでもらう
- 着物を着て楽しかった話をしてあげる
- 七五三の日取りを事前に伝えておく
- 終わった後の楽しみを一緒に考える
- 足袋や草履を試しておく
1.着物を着ている女の子の写真やサイトを見せる
「七五三で『着物』を着るよ」と口頭で伝えても、なかなか日常的に着物を見る機会がない昨今は、想像が難しいことがほとんど。
写真でもサイトでも良いので、『同い年くらいの子の着物姿』を見せてあげましょう。
着物がどんなものかわかると同時に、自分と同年代の子が綺麗に着飾っている姿は、親近感が湧き真似したくなりやすいです。
もし先にお子様の友だちや従兄弟などの親戚が先に七五三の写真を撮影している場合は、写真を見せてもらうとぐんっとやる気が出てきますよ。
2.時間にゆとりがあるスタジオを選ぶ
写真館や写真スタジオの中には、1日の撮影組数が多く1組あたりの持ち時間が少ないところも。
3歳さんの七五三は、ぐずって抱っこの時間が増えたり、お菓子などをつまむ時間があったりと時間が押すことがよくあります。
そのため、和装1着と洋装1着でお支度準備開始〜着替え終わりまでで『2時間半前後』といった、余裕がある店舗を候補にすることをおすすめします。
3.子どもの機嫌の良い時間にスタジオを予約する
機嫌の良い時間帯は、お子様によって変わるもの。
・午前中 ・昼食後 ・午後のお昼寝後 など |
日頃からスムーズに活動できる時間帯を把握しておいて、その時間にスタジオの予約ができると、撮影当日もぐずることなくスムーズに着物を着られる確率が高まりますよ。
人気店は早めに枠が埋まってしまうので、予約したい時間帯が埋まってしまわないように、撮影の3〜4ヶ月前から店舗のHPなどを見て予約状況を確認しておきましょう。
4.ヘアセットやメイクなどおしゃれを楽しみにする
普段から、おしゃれが好きだったり母親のメイクに興味がある子にはぴったりの方法です。
イヤリングやリップ、マニキュアなど、お子様が喜びそうなおしゃれをあらかじめ用意しておきましょう。
「七五三で着物を着たら、これでおめかししようね」と一緒に選ぶとより一層楽しみなイベントになるでしょう。
5.事前に場所慣れしておく
場所見知りがあるお子様は、事前にスタジオでの衣装選びに行くなどして場所慣れをしておくことをおすすめします。
その際、スタッフにも会えるので当日の緊張感をより和ませることができるでしょう。
慣れた場所だと、慣れない場所よりもイヤイヤ!となる心配も少ないですよ。
6.子どもに着物を選んでもらう
お母様が選んだ着物が、必ずしも子どもの好みと同じとは限りません。
着用する着物は、できる限りお子様本人に選ばせてあげましょう。
とは言ってもお母様の好みや希望もあると思いますので、スタッフにさりげなく相談して候補の着物を何種類か見繕った上で、その中からお子様に選んでもらうのもおすすめ。
あくまでも、『お子様が自分で選んだ・決めた感』が重要です!
7.着物を着て楽しかった話をしてあげる
お母様、あるいはご姉妹がいる場合はお姉様が着物を着て楽しかった話を聞かせてあげるのも有効です。
「お姫様みたいで楽しかったな」 「みんなに褒められて嬉しかったな」 など |
着物を着てどんな気分・気持ちになれたのかを伝えてあげると、前向きに七五三を迎えられるでしょう。
一緒に着物姿の写真を見ながら話をすると、よりイメージしやすくなりますよ。
8.七五三の日取りを事前に伝えておく
いつ七五三を行うのか、また当日のスケジュールをお子様に伝えておきましょう。
カレンダーをみながら一緒に七五三の日取りを確認したり、当日のスケジュールは、食事や移動を含めその日に何をするかを伝えておくと良いですよ。
9.終わった後の楽しみを一緒に考える
お子様は自分のやりたいこと、楽しみのためなら頑張れます。
終わってから、
|
七五三の後にはお子様が1番喜びそうなイベントを用意しておきましょう。
ご機嫌が斜めになってしまったら、「終わったら〇〇しょうね!」とモチベーションを高めてあげてくださいね。
10.足袋や草履を試しておく
草履や足袋を履いたことがあるお子様は少ないと思います。
可能であれば、事前に試しておくと安心ですよ。
「うちの子、草履や足袋をすごく嫌がりそうだな・・・」と心配な親御様は、こちらの記事「【3歳の七五三】草履をはかない!そんな時に試してほしいこと7選」もぜひ参考にしてみてください。
着物を嫌がらないために当日できること6選
お子様が着物を嫌がらないために、当日できる対策をまとめました。
簡単な対策ばかりなので、できそうなものをぜひ取り入れて当日に備えてくださいね。
着物を嫌がらないために当日できること
- 好きなお菓子や飲み物を持参する
- お気に入りのおもちゃや本を持参する
- 着物姿を褒めてテンションをあげる
- 草履の代わりのスニーカーを持参する
- 洗濯バサミやクリップを持参する
- 上着やストールなどを持参する
1.好きなお菓子や飲み物を持参する
あらかじめ、お子様と一緒にお気に入りのお菓子や飲み物を選んでおくと良いでしょう。
「七五三の着物でおめかしするときに食べようね(飲もうね)」と伝えておくと、当日を楽しみにできたり、モチベーションを高めたりするのに役立ちます。
2.お気に入りのおもちゃや本を持参する
普段から大好きで手放そうとしないおもちゃはありますか?
もしあれば、忘れずに持っていきましょう。
着付けや撮影時、移動中は音の出るおもちゃでも大丈夫ですが、神社の境内や御祈祷の場では音が出るものは厳禁。
音の出るもの・出ないものを含めて、何種類か持参すると安心です。
3.着物姿を褒めてテンションをあげる
誰でも褒めてもらえるのは嬉しいもの。
特にお子様は褒められるのが好きな子が多いです。
少しオーバー気味に褒めてあげると、お子様も自信がついてノリノリで撮影に挑んでくれることも。
「素敵だね!」「とっても可愛いよ!」とお子様の好きな言葉で褒めてあげましょう。
4.草履の代わりのスニーカーを持参する
写真撮影時、移動時、お参り時の中で、いつ「足が痛い!」「歩きたくない!」となってしまうかわかりません。
常に普段履きなれているスニーカーを持参しておくと良いでしょう。
スニーカーは、派手なものではなく着物にも合うシンプルなものがおすすめです。
草履を嫌がるお子様への対策をまとめた「【3歳の七五三】草履をはかない!そんな時に試してほしいこと7選」もよかったら参考にしてみてください。
5.洗濯バサミやクリップを持参する
七五三は長丁場です。
着替えの前のトイレは必須ですが、それでも着物の着用中にトイレに行きたくなることも。
トイレに行く際には、洗濯バサミやしっかり留められるクリップがあると安心です。
神社は、まだ和式トイレしか設置していないというところもちらほらあるため、しっかり着物をまくしあげる必要があります。
洗濯バサミやクリップを2、3個常備しておきましょう。
6.上着やストールなどを持参する
七五三のハイシーズンは11月。
日によっては急に寒くなることもあります。
当日の天気予報を確認して、寒くなりそうなときにはさっと羽織れて暖を取れる上着やストールなどを持参しておきましょう。
着物を嫌がる子どもへの対策2つ〜番外編〜
事前準備・当日できることを駆使しても、『どうしても着物を着るのはいや!』となってしまうお子様も少なからずいらっしゃいます。
そんな時の対策を、番外編として2つ紹介します。
実際に、番外編を実施されたお客様もいらっしゃるように、お子様のご機嫌は時にはどうにもならないことも。
七五三の本来の目的は『みんなで七五三をお祝いする』こと。
どうしてもダメな時には無理強いするのではなく、本章で紹介する方法を試してみてくださいね。
着物を嫌がる子どもへの対策〜番外編〜
- 絶対無理!な時は次の年にするのもあり
- どうしても着物が無理なときには洋装も
1.絶対無理!な時は次の年にするのもあり
準備段階から、「これは・・・無理そう・・・」と感じたら、思い切って次の年に見送るのを検討してみても良いでしょう。
この時期のお子様の1年間の成長にはめざましいものがあります。
1年七五三の時期がずれるだけで、イヤイヤ期が落ち着いたり、むしろおしゃれに目覚めてノリノリで着物を着てくれたりとずいぶん落ち着くお子様が多いです。
「うちの子はどうかな?」とお子様の性格や体力を加味して考えてみましょう。
2.どうしても着物が無理なときには洋装も
『七五三=着物』のイメージが強いですが、写真撮影もお参りも洋装NGではありません。
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これらのパターンでも全く問題はありません。
特にお姫様に憧れがある女の子は「ドレスだったら着る!」というお子様もいらっしゃいます。
『どうしても着物を着てくれないことだってある!』と心の隅に置いておくと、当日いざという時にご両親様も切り替えやすいのでおすすめです。
泣き顔も「それはそれで良い記念!」くらいのおおらかな気持ちで臨もう
ほとんどのお子様にとって、3歳の七五三がはじめての着物です。
怖がったり、戸惑ったり、嫌がったりすることも。
ご両親様は、お子様の性格や成長を踏まえて万全の準備をして臨みましょう。
それでも嫌がった時には、どこかで吹っ切るのも大切です。
泣き顔の写真も、それはそれは可愛くてお子様が大きくなった時には笑い話です。
実は、私の子どもも人見知りが強く大泣き写真が残っていますが、小学生になった今では自分が泣いている写真をみて愛おしそうに笑っています。
七五三本番は『なるようになります』!
スタッフとカメラマンを信じて、気楽な気持ちで楽しんでいただければ幸いです。
『茨城県にある 阿部写真館 プレイアトレ土浦店』では、七五三の撮影前に『七五三相談会』を開催しています。
スタジオに入ったり、当日の衣装を選んだり、スタッフに質問したり。
場所見知り・人見知りのお子様も安心して当日を迎えられますよ。
お子様大好きなスタッフ一同、お待ちしております!